はやぶさ」粒子に被災地名、幻に 海外から

野田政権が国家公務員給与を引き下げる法案の成立を優先したことに、連合の不信感が募っている. 連合は、給与や勤務条件を労使交渉で決める協約締結権を回復する法案の成立を求めているが、今国会成立の見通しがないうえ、政権がさらなる公務員給与削減を検討する構えであるためだ. 「給与削減の法案は成立した. 残る法案を連合が重要だと考えていることは承知されていると思うが、何としても今国会での成立を期してほしい」 連合の古賀伸明会長は3日、野田佳彦首相と東京都内の日本料理店で昼食を共にした際、協約締結権回復の法案の早期成立を迫った. 首相は「重く受け止める」と述べるにとどめた. イシノマキ、オナガワ、ケセンヌマ――. 宇宙を7年間飛行し、苦難を乗り越えて一昨年、地球に帰還した探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星の微粒子に、一時期、東日本大震災の被災地の地名が付けられていた. 「分かりにくい」と海外から指摘があり論文になる直前に差し替えたため、幻の名前となった. 分析の責任者だった東北大の中村智樹教授(惑星科学)が、15日に仙台市で開かれるシンポジウムで明らかにする. 中村教授は、小惑星イトカワの岩石サンプルの分析を担当. 豪州で回収され、神奈川県相模原市宇宙機構に運ばれたカプセルを開封した. カプセルからは多数の微粒子が見つかった.