菅氏の原発視察、止めたかった... 枝野

東京電力福島第一原発事故の翌日に、当時の菅直人首相が行った現地視察を止めたかった――. 官房長官だった枝野幸男経済産業相が1日の衆院予算委員会で、抱えていたジレンマを明かした. 「官房長官には、総理を政治的に守る役割と、国民益のために仕事をする両面がある」と説明し、菅氏の視察を「政治的には体を張ってでも止めるべきだった」と語った. 「どんと構えて、上がってくる情報をふまえ、判断するのがリーダーシップ」との理由だ. ただ、事故状況の情報が不足していたことで、枝野氏は「だれかが現地でコミュニケーションのラインを作らねばならなかった. 原子力に若干でも素養のある総理が、一番望ましかった」とも言及. 「国民益を守る観点からは、間違っていなかった」と述べた. 質問した自民党梶山弘志氏は納得せず、菅氏の参考人招致を求めた. 木になったままで完熟させた「樹熟(きじゅく)デコポン」の収穫作業が28日、特産地の愛知県蒲郡市で始まった. 同市神ノ郷町にある大森孝宏さん(57)のビニールハウスでは、甘い香りを放つデコポンが、一つ一つ摘み取られた. 酸味が抜けて甘みが強いのが特長. 完熟しているため傷つきやすく、収穫から箱詰めまで、すべて手作業で行う. 2010年から出荷が始まった. JA蒲郡市によると、1個千円以上の値がつくこともあり、生産農家は年々増えているという. 今年は昨年より10軒多い31軒が栽培し、約65トンを全国に出荷する.