ブラザーフッドブラザ

韓流のきっかけともなったカン・ジェギュ監督が 『シュリ』 から6年の沈黙を破って作り上げた、朝鮮戦争によって引き裂かれた兄弟の絆を描いたこの作品. 同時期に公開された 『シルミド』 が東映的映画なら、こちらはハリウッド的映画というほど迫力ある映像と音響、そして今もなお民族分断という悲劇が続く朝鮮半島の悲しみが伝わってくる素晴らしい映画だったと思います. 監督はこの映画が公開された当時、「朝鮮戦争が人類最後の戦争になることを望みます」というコメントを残されています. 事実朝鮮戦争は現在休戦中ですから、この戦争が終わるということは同時に朝鮮民族が統一されることなのでしょう. これだけ平和な社会を築き上げてきたはずの韓国なのに、未だ平和を心の奥から実感できていないことがこのコメントとこの映画から読み取れます. 平和とは何か? それは単に戦争が起こらないことだけではなく、家族や兄弟が笑顔で仲良く暮らせることなんだと思います. この映画でも兄のジンテは弟ジンソクに自分と同じような苦労はさせまいと弟の分まで危険な任務に挑み、弟は弟でいつも兄の苦労を近くで見ている分少しでも早く兄に楽をさせてあげたいと背伸びをしようとします. 互いをより大事に想っているからこそ、時にぶつかり、時に自らの危険を顧みず戦おうとする. 平和とはそんな尊い心を持った人たちが報われなければ意味がないような気がしましたね. ラストでの年老いたジンソクが兄ジンテと再会するシーンなどはなんとなく 『プライベート・ライアン』 を意識しているような作りになっていたり、2人を阻む壁が高ければ高いほど相手をより大切に想う構成は、 『シュリ』 と同じでしたが、朝鮮戦争という深い悲しみがいかに韓国社会に今もなお残っているかがよく分かる映画でした. カン・ジェギュ監督と同じく私もこの戦争が人類最後の戦争になることを心から願います. 深夜らじお@の映画館 はイ・ウンジュさんみたいな義姉が欲しかったです.

4年前の2003年2月22日、私は生まれて初めてナマで映画女優を見ることができました. その映画女優とはもちろん 『猟奇的な彼女』 のチョン・ジヒョンちゃんです! この『猟奇的な彼女』にハマりまくり彼女に恋をしてしまった若かりし頃の私は、ネットでチョン・ジヒョンちゃんが舞台挨拶のため来阪することを知りました. 場所はナビオTOHOプレックスとテアトル梅田の2ヶ所. シネコンであるナビオはかなり込むだろうと考え、単館系のテアトル梅田を選択. 50番台の整理券を得た私でしたが、実はこの日のためにとある秘策を携えていたのでした. 映画をご覧になられた方ならお分かりの通り、この『猟奇的な彼女』では何度もキョヌという男性がチョン・ジヒョンちゃんにビンタされています. ということは、アントニオ猪木大先生ではありませんが、舞台挨拶で特に男性観客から有志を募り彼女にビンタされる企画があってもおかしくはないですよね. 彼女にビンタされる、いや少しでも触れることのできるチャンスを得るために私は、司会者の人が選びやすい、そして指名しやすいだろううと予測し、ビシッとスーツを着てこの舞台挨拶に参加したのです. つまりこれが私の(つまらぬ)秘策だったのですよ. そして映画上映終了後. 待ちに待った「猟奇的な彼女」の登場かと思いきや、まず始めに監督が登場. チョン・ジヒョンちゃんを大いに期待していた観客席からはため息も出る始末でしたが、監督も「どこでもこんな感じさ」って感じで愛想笑いをしてましたよ. 監督さん、ごめんね. そしてしばらくして正真正銘チョン・ジヒョンちゃんのご登場! 観客から喜びと彼女のあまりにものかわいさに自然と大きな拍手が送られていましたね. 私も息ができなくなるくらいに彼女の魅力に酔いしれ、心が締め付けられるくらいの恋をしてしまいましたね. とにかくナマで見るチョン・ジヒョンちゃんはスタイルがいいし、かわいいかったです. 舞台挨拶の内容はパンフに記載されている内容とほぼ同じでしたが、彼女の声や仕草が当たり前なんですけど映画と同じことにすごく感動しました. 特に韓国の方は「ざ行」の発音が苦手ということもあってか、「ありがとうごじゃいます」と話すチョン・ジヒョンちゃんがかわいい~!!これが萌え~ってヤツですよ! いや~思い出すたびに何度でもたまらなく興奮しちゃいますね. で、肝心のビンタされる企画ですが、まだかな~まだかな~と待っているうちにいつのまにか舞台挨拶は終了しちゃいました. えっ!?スーツを着てきた私はどうしたらいいの? 親には土曜日にもかかわらず仕事だと言って家を出てきたのに・・・でしたよ. とほほ~でしたけど、チョン・ジヒョンちゃんのかわいさに免じて笑顔で家に帰りました. 都市部に住んでいる方ならきっとこういう機会には恵まれているんだろうな~と少し羨ましく思いますが、地方に住んでいるからこそ、あの日は一生忘れない日になったのだと思いますよ. ちなみにチョン・ジヒョンちゃんがなぜに関西にもう来ないかについては追記にて. 深夜らじお@の映画館 はチョン・ジヒョンちゃん万歳! で生きています. オリンピック真っ只中. みなさん見ていますか? 自分は、カーリングスキークロスにハマっています. カーリングはすごく戦略的で、見ているとドキドキハラハラします. スキークロスはとてもエキサイティングで、ジャンプするシーンなどがとても印象的です. すごく、カッコイイですよね. みんな、ケガのないようにガンバッテ欲しいです. さて、そのオリンピックですが、よく言われるのが、「オリンピックは参加することに意義がある」というフレーズ. 「勝つことではなく、参加することに意義があるとは、至言である. 人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである. 根本的なことは、征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある. 」 「近代オリンピック100年の歩み」(ベースボールマガジン社)より クーベルタンの言葉 一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? とはいえ、美しい側面ばかりでなく、ちょっと目を逸らしたくなる部分もあります. そのひとつが、「オリンピックは武器のない戦争である」、という言葉. 各国の選手が自国の誇りをかけて他国の選手と戦うことから、生まれた比喩です. それが行き過ぎた例として、こちら. さすがに、ちょっとやり過ぎなんじゃないのか…と思ってしまいますよね. 当時の国際間の政治問題が顕著に出ています. でも、やっぱりオリンピックは美しいものであってほしい. 例えば、国境を超えるような素晴らしいこともあります. こちら、スノーボードハーフパイプ男子の応援です. ボードを持っているのは、画像を見る限り日本国籍の方じゃなさそうですね. 日本語も、おそらく必死に訳して書いたものでしょう. こちら、テレビ中継でチラッと映ったそうです. 他にも、こちら. 自国の選手を応援するだけでなく、国籍関係なく、自分がリスペクトする選手を応援できるのは素晴らしいことではないでしょうか? 残りの大会も、ぜひ熱く盛り上がって欲しいですね.