ザ・タザ・タウン』パー

荒削りだけど、面白い. かつて離婚したら自身の財産の半分を渡すという婚前契約をジェニファー・ロペスと交わした男と同一人物とは思えないほど、ベン・アフレックが渋く格好いい映画でした. これはボストン出身のベン・アフレックが一人の男として自分の人生の一区切り付けるために作った骨太な男のドラマであり、クライム映画の秀作だと思います. 全米屈指の銀行強盗多発地域でもあるボストンのチャールズタウンでのダグたちによる銀行強盗シーンから始まるこの映画. まず手ブレカメラによる映像もなければ、スピード感を重視した映像もない、事前に綿密な計画を立てるシーンを描いていないのに、この銀行強盗シーンが妙に面白いんですよね. 多分それは綿密に描けばいくらでも描けるところを、荒削りでも男らしく描きたいところだけを描き無駄なシーンを省いた結果だと思うのですが、それがベン・アフレックが好きな映画でもある『ヒート』と同様に骨太な男のドラマとしての面白さとして巧く醸し出しているんです. ただ荒削りな分、襲った銀行の支店長でもあったクレアとダグが恋に落ちていく様子やジェムの妹でヤク漬けのクリスタがフローリー捜査官に身売りをするくだりはもう少し緻密な描き方をと望んでしまいましたが、それでも狂った役で再びオスカー候補になったジェレミー・レナー演じるジェムの存在感のおかげか、それともシスターに扮装した姿でのカーチェイスシーンの面白さのおかげか、この映画に飽きることは一切ありませんでした. それどころかダグが最後と決めた現金輸送車襲撃での銃撃戦の面白さと、そこで見せるジェムの最後に落ちていたジュースを一口飲む姿に男の骨太さを感じる一方で、先日お亡くなりになられたピート・ポスルスウェイト演じる黒幕ファーギーを暗殺しにいくシーンにはこれから逃亡する男というよりも、親友の死を悲しみつつも心のどこかで人生に一区切りつけ、やり直せるチャンスを得た男の覚悟を感じましたよ. ですからクレアに会いたい気持ちを抑え、でも愛するチャールズタウンとこれからも想い続けるクレアのために現金とフロリダを意味するオレンジを残すダグの男としての哀愁にちょっと心が痺れましたよ. かつてこの映画と同じくボストンを舞台にした 『グッド・ウィル・ハンティング旅立ち』 で親友マット・デイモンとオスカーを受賞したベン・アフレックも、これまでグウィネス・パルトロウと恋仲になったり、ジェニファー・ロペスに振り回されたりしながら、ようやくジェニファー・ガーナーとの結婚により一人の男として立ち直った人生を歩んできた男. それを思うとこの映画は恐らく彼にとって「一人の男として自分の人生に一区切りつける」を「故郷ボストンを出る」に置き換えた、男としての哀愁と覚悟を込めた作品なのでしょう. ベン・アフレックが今後ますます男として格好良くなっていく姿にも注目したいと思います. 深夜らじお@の映画館 はベン・アフレックに代わり、この映画をジェニファー・ロペスに見せ付けてやりたいです. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう. ロケットカンパニーは、DS用ソフト『メダロットDS カブトバージョン・クワガタバージョン』の公式大会"ロボバトル大会"を、7月31日に東京都内のイトーヨーカドー アリオ北砂店で開催する. 大会は、バトルロイヤル形式の予選と、予選を通過した16名によるトーナメント戦で実施される. 参加してみたい人は、充電が十分に行われているDS本体と、『メダロットDS カブトバージョン』または『メダロットDS クワガタバージョン』のゲームソフトを持って、13: 00~13: 20に受付をしよう. 年齢は不問だ. 優勝者には、賞品として"メダロットトレカ 限定プレミアムパック"などが贈られる. また参加賞として"メダロット社名刺"が用意されている他、会場では激レアパーツの配信も実施される. この他当日は、メダロット社のほるまりん社長も登場する予定だ. 『メダロットDS』をプレイしている人は、この機会に自分の実力を試してみてはいかがだろうか. 現在公式サイトでは、ケータイ用の待ち受けFlashも配信されている. ぜひアクセスしてみよう. まるでロボット版『小さな恋のメロディ』を見ているようでした. アナログでドジで純粋で愛くるしいウォーリーと、デジタルで優しくてしっかり者のイヴの愛に号泣しました. 個人的にはこれまで見たディズニーピクサー作品の中では最高傑作と思える映画です. 感動的なセリフや涙が流れているシーンなんて一切ない映画なのに、本当に感動の涙が止まりませんでした. オープニングから 『アイ・アム・レジェンド』 以上に荒廃したNY. 埃を被った摩天楼かと思えば、それはウォーリーが作り上げた圧縮したゴミの山. さらに同機種は全て動かなくなったという淋しい世界を一人で走るウォーリーを鳥瞰撮影. でもお掃除中に気に入ったものを見つければ宝物として自宅へ持ち帰る男の子のような行動と、唯一の友達であるゴキちゃんを大事にする仕草がとにかく愛くるしいのです. また流れるようなダンスが得意なイヴと出会い、とある理由でイヴが動かなくなっても献身的に彼女を支える姿もけなげでかわいらしいです. 彼女を追って宇宙へ行く、彼女を探して宇宙船の中を大冒険する、彼女のために一生懸命頑張る. 本当にどの姿もかわいらしくて、そして純粋に応援したくなるんですよね. もしウォーリーの感情がセリフになっていたら、多分ここまで応援したくなったり、感動したりすることはなかったと思います. でも「イヴァ」と「し~れ~い」しか言わないウォーリーの、イヴを喜ばせたい、イヴと手を繋ぎたいという想いに言葉なんていらないんです. イヴの手を愛しく見つめ、イヴのために走り回り、消火器を使ってイヴと一緒にダンスして、イヴに会いたいためにダスト口から這い上がってくる姿を見ていると、私の涙腺が崩壊するんです. また自分が眠っている間も自分のことを心配してくれていたウォーリーのためにイヴが活躍するシーンも実に愛おしく、これまた私の涙腺が崩壊. 特にぺちゃんこになりかけたウォーリーを修理したら感情というシステムエラーがなくなったくだりも、その後の結末が分かっているにも関わらず号泣してしまいました. そしてウォーリーの足跡をひたすら掃除していたモーや、システムエラーによって隔離されていた故障ロボットたちの活躍ぶりも個人的には大好きです. 冷静に考えるとモーは自分の仕事をしているだけですし、故障ロボットたちも単なるシステムエラーと無機質なだけなんですが、それがピクサーの手に掛かると感情を持って動いているように見えるんですから凄いものです. 冒頭でも述べた『小さな恋のメロディ』でもそうだったのですが、愛の逃避行を続ける2人に必要なのはいつの時代も助けてくれる仲間たち. そんな脇役の活躍もしっかり描きつつ、動くことをやめた艦長を始めとする人間たちのアシストぶりも忘れないところも憎いですよね. 徐々に太っていく歴代艦長の写真を並べた艦長室で自らの足で立ち上がった艦長を描くシーンで流れていた『2001年宇宙の旅』のBGMも印象的でしたが、上映終了後私の頭の中で流れていたのはやっぱりビージーズの「Melody Fair」でした. 深夜らじお@の映画館 も消火器を使ってダンスしてみたいです.