広州市庁舎で1千人抗議 中国反汚職デモ、

新潟県佐渡島で放鳥された国の特別天然記念物トキのひな誕生が確認されて一夜明けた23日朝、親鳥が林から出入りする様子が観察された. ただ、佐渡にはカラスや猛禽(もうきん)類、テンやイタチなどの「天敵」がおり、親鳥が餌を確保できるかも課題だ. 約40日後にひなが巣立つまで、関係者が気をもむ日々は続きそうだ. 環境省によると、親鳥は引き続きひなを育てているとみられるという. 同日、カメラを新たに設置し、ひなの様子を確認する. トキの野生復帰事業では、2008年秋の1次放鳥後、何度も天敵に悩まされてきた. 飛んでいるところをトビやハヤブサに襲われ、カラスに巣の中の卵を奪われたことがあった. 10年春には佐渡トキ保護センターの訓練施設「順化ケージ」で9羽がテンに襲われ、天敵から逃れる方法を知らなかったことが問題点として浮かんだ. 全国35都道府県の市区町村長ら73人でつくる「脱原発をめざす首長会議」は17日、関西電力大飯原発(福井県)の再稼働決定に抗議する声明文を発表した. 周辺自治体の住民の合意が十分に得られていない、などと指摘した. 18日に野田佳彦首相にあてて提出する. 世話人の村上達也・茨城県東海村長と三上元・静岡県湖西市長が都内で記者会見した. 村上村長は「『脱原発依存』を掲げながら、おおい町など立地自治体が転換できるような道筋を政府が示せない. 結論ありきのいい加減な決定だ」と野田政権を厳しく批判した. 首長会議は、政府が8月にもまとめる新エネルギー基本計画の公表前に「原発ゼロ」に向けた政策提言をする予定だ. 首長会議は計70人で4月に発足. 14日現在、三重県伊勢市鈴木健一市長や京都府京丹後市の中山泰市長、熊本県水俣市の宮本勝彬市長ら計73人(元職7人含む)が名を連ねている. 中国・広東省広州市の市庁舎前に17日から18日未明にかけ、同市白雲区望崗村の住民約1千人が集まり、村トップの更迭を求めるデモを行った. 昨年末に平和的なデモで村幹部を更迭に追い込んだ同省烏坎(ウーカン)村に学ぶ動きが、中国第3の都市の足元でも起きた形だ. 「汚職を打ち倒せ」「畑を返せ」. のぼりや横断幕を掲げた村民たちが、市庁舎に入る車に向かって叫んだ. 世間の関心を集めようと、朱小丹・広東省長が正式就任する17日にあわせて実施した. 約200人の警官が警戒にあたった. 望崗村は市中心から約10キロの開発が進む郊外. デモを主導した黎洪鼎さん(32)らによると、村の共産党支部書記が2009年以降、村の畑の土を親族会社に売って116万元(約1400万円)を得たほか、地下鉄建設の補償金の一部を着服するなどして、村に約9億円の損害を与えたという.