どうする? 秘密法)反対の声が歯止めに

憲法研究者・奥平康弘さん 世論の強い反対を退け、1952年に成立した破壊活動防止法(破防法)の本来の狙いは団体規制でした. しかし、この規制は一度も適用されていません. オウム真理教に対して破防法に基づく解散の指定が請求されましたが、97年に棄却されました. 暴力主義的破壊活動をした団体が将来も同じような活動を行う明らかな恐れがある場合、解散指定されると活動できなくなります. 冷戦を背景に当局が念頭に置いていた団体は日本共産党などでした. 当時、戦前の特高警察が再現されるのではと危険を感じた労働組合や学術団体、野党が強く反対しました. 学生だった私もデモに参加しました. 結果、国会では原案が修正され法律を適用する条件が厳しくなり、施行後も当局への歯止めになったのです. 特定秘密保護法への反対の動きは政治史に残るでしょう. 85年に国家秘密法が廃案になった時も、反対の広がりはこれほどではありませんでした. 市民の自由の幅をできるだけ守るべきだという意識の表れだと思います. 戦前への回帰の恐れというより、官僚の秘密主義が今も残っていることへの危機感が強いからだと見ています. 今回の反対の声も法律乱用の歯止めになると思います. 同時に絶えず監視していくことが必要です. 公務員や記者らが秘密漏洩(ろうえい)罪に問われたとき、知る権利を保障する憲法21条に反するとして司法の場で論陣を張れるはずです. 女性に攻められるのを望む男性も世の中には結構いるのでは、などと思わせる映画「R100」. そのキーワードの一つ「癖」が話題に. お互いの特徴やファッションについて語り合ううち、自分で気づかなかった癖も見つかりました. 「楽屋ハナシ」バックナンバーはこちら ◇ ――自分の癖だと思っていることはありますか. 大森南朋: 自分で気づいてなかったんですけど、トーク番組に出させてもらったときに、自分が素でしゃべっているのを見たら、手をすごい動かしている. それは癖でしょうね. 松本人志: 僕は昔から貧乏揺すりがひどいって言われますね. ――お互いを見ていて、癖だと感じることは. 松本: 僕もそうなんですけど、大森さんは歩くときに肩がちょっと斜める(斜めに傾く)んですよね. 大森: あっ、そうですか. 松本: はい. こう... 、何て言うのかな. ――昔の東映映画のヤクザみたいな. 松本: いやいや. あのね、いい、悪いじゃないですけど、どっちかに傾いてるんですよ. 大森: 癖なんでしょうね. 初めて言われました. 両手を大きく広げ、水をかき分ける20歳の若者――. 1964年の東京五輪公式ポスターのモデルは、いまは71歳になった京都市上京区の住宅設備機器販売業の岩本光司さん. マスターズ大会で世界記録を54回塗り替えている元気いっぱいの現役スイマーだ. 岩本さんは高校時代、国体でバタフライ200メートルの高校新記録を出した. 早稲田大に進学後は、2年で臨んだアジア大会で100、200メートルで銀メダルを獲得. ポスターの話が舞い込んだのは、五輪前年の63年. 自身を含む水泳部の3人が呼ばれ、都内の屋内プールで撮影した. 巨大な鉄のやぐらが組まれ、照明が落ちる中、前方に70ほど並べられたカメラのストロボの光に向かって何度も泳いだ. 自分の写真が採用されたと伝えられた時は「とても誇らしかった.