欧州危機「最大の不確実性」 中国人民銀総裁

中国人民銀行の周小川総裁が12日、北京で記者会見した. 金融政策の決定にあたって、債務(借金)危機に直面する欧州の経済や金融市場の状況を、「最大の不確実性」と位置づけた. ただ、欧州への投資については、同席した易綱副総裁が「続ける」と述べ、ドルに偏る外貨準備の構成を「多元化する方針は変えていない」と強調した. 周総裁の定例会見は、全国人民代表大会(全人代=国会に相当)に合わせた3月の1回のみ. 限られた「対話」の機会に、数百人の記者が詰めかけた. 周総裁は、市場に流通する資金量を減らすため、金融機関から強制的に預かるお金の比率「預金準備率」を引き下げる追加の金融緩和をする可能性について「(預金準備率は)20%に達しており、理論的には(引き下げの)余地は大きい」との見方を示した. ただ、「必要性は見極めなければならない」と述べ、景気が減速するなかで高まる金融緩和への過度な期待を牽制(けんせい)した. 市民や観光客らが自作の俳句を投函(とうかん)する松山市発祥の「俳句ポスト」が、海外では初めてブリュッセル欧州連合(EU)日本政府代表部に置かれた. 19日に開かれた式典には、自作の句集を出すほどの俳句愛好家であるファンロンパイEU首脳会議常任議長も出席. Flowering orchard/born again every year.―/I welcome the blossoms.(訳・果樹園に 再び満つる 花を愛〈め〉で)と春の情景を詠み、直筆の短冊をポストに投じた. 俳句ポストは、正岡子規ら著名な俳人歌人が輩出した松山市が市内約90カ所に置き、年1万2千句もの応募がある. 日EU間では一昨年から「英語俳句コンクール」を実施して優秀者を表彰しており、ポストを置いて欧州からたくさんの俳句を募る考えだ.